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みみみみ  作者: 椥桁
日常
345/448

345 押してダメならゴリ押し

「えへへ……雪ちゃん、可愛いよお……」

 瑞葉(みずは)が白いごはんを箸でつつく。

「……もう病気の域だろ」

 美雪(みゆき)は引き気味に溜め息を吐いた。

「雪ちゃん、かわい~」

 海彩(みどり)も瑞葉の真似をして、ツンツンとごはんをつつく。

「お行儀悪いからやめなさい」

「は~い」

 美雪に軽く窘められ、海彩は素直に弁当を食べ始めた。

「どうして海彩ちゃんには注意するのに、あたしにはしてくれないの?」

 瑞葉が不満の声を漏らした。

「言っても聞かないから」

「うりうりうり」

 頬を膨らましたまま、箸で米粒を掴んだ瑞葉はそれを美雪の唇へ押し付ける。

「注意する以前の問題だからっ。あと、食べ物で遊ぶのやめろっ」

「でも食べ物粗末にしちゃダメだよ?」

 悔しそうな顔をしつつ、美雪はぱくりと瑞葉の箸の先を咥えた。

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