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みみみみ  作者: 椥桁
日常
343/448

343 分身

「いただきます!」

「頂きます」

「いただきます~」

 瑞葉(みずは)が手を合わせると、美雪(みゆき)海彩(みどり)もそれに続いた。

「雪ちゃん頂きます」

「いただきます~」

 今度は美雪に向けて手を合わせる。

「それはもういいから」

 美雪は軽くあしらった。

「雪ちゃんのそのお弁当の鞄、白いね」

 隠されたお菓子を見つけた子供のように、瑞葉の目が美雪のランチバッグを捉えた。

「ん……なんだよ」

 美雪は構える。

「雪のように白いね?」

「なんだよっ」

「雪のように白い鞄でかわいいね?」

「だからなんだよっ」

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