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みみみみ  作者: 椥桁
日常
336/448

336 スケジュール

「痛いならやめなよ」

 半笑いになりながら美雪(みゆき)が止める。

「手が木っ端微塵になるかと思った」

 瑞葉(みずは)は素直に机を叩く手を止めた。

「いたそ~」

 海彩(みどり)が瑞葉の真っ赤になった手の平を見つめる。

「全然全然。いつも雪ちゃんにしばかれるのに比べれば全然」

「しばいてねーよっ」

 瑞葉が手を振って問題ないことを示していると、美雪にツッコまれた。

「あの程度じゃ、しばきにすらなってないってこと!?」

 おそろしや、と体を強張らせる。

「ひとを暴力女みたいに言わないで」

「手が痛いなあ……」

 瑞葉は自分の手を優しくさすった。

「ひとが暴力振るったように観せないで」

「あ、ちなみに明日はあたしに何する予定なのか、今聞いといてもいい?」

「まるでわたしが日課にしてるみたいにするなっ!」

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