表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みみみみ  作者: 椥桁
日常
324/448

324 時期尚早

 教室の戸ががらがらと開き、担任である三田(みた)先生が顔を見せると、ちょうど始業を告げるチャイムが鳴った。

 好き好きに話していた生徒達が名残惜しそうに自分の席に着く頃には、先生も教壇の上に名簿を開いて立っていた。

「サンタさん!」

 躊躇いなく、瑞葉(みずは)が呼ぶ。

「“みた”先生」

 すぐに本人からそう訂正された。

「サンタ先生」

「言い直す場所はそこだけじゃない」

「五分前行動を心がけて下さい」

 瑞葉は言い直さずに続けた。

「おまえ……。一時間前には職員室に居たよ」

「なんか、“宿題はやったけど家に忘れた”みたいな言い訳ですね」

「文句なら職員室での朝礼が長い校長に言ってくれ」

「いいんですか? あたしなら本当に行きますよ?」

「すまん、やっぱやめてくれ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ