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みみみみ  作者: 椥桁
日常
322/448

322 やめられないとまらない

「おかあさん。ごめん」

 瑞葉(みずは)は天を仰ぐ。

「それだともう亡くなってるみたいだから、やめなさい」

 美雪(みゆき)が静かに言った

「天使さん、あたしのお母さんにごめんなさいを届けて!」

 今度は窓の外の雲を見て、両手を固く握る。

「それも同じ!」

「じゃあどうすればいいの!?」

「家に帰ってから謝ればいいだろ」

「それじゃ間に合わないよ!」

「既にそれが冒涜っ!」

 美雪の眉間に皺が寄る。

「どうしたの雪ちゃん、うちのお母さんみたいな顔になってるよ」

「そんな、親をネタにばっか使ってたら罰が当たるぞ」

「は、しまった……。今日の朝、お弁当二つも作ってもらってたの忘れてた……」

 母の慈愛を思い出した瑞葉は椅子の上で萎縮した。

「他にもっと感謝することがあるだろっ」

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