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みみみみ  作者: 椥桁
日常
321/448

321 立っている者は

「お母さんが魂削ってまで作ってくれたお弁当、こぼれちゃったけど大丈夫なのか?」

「……おかあさん!!」

 美雪(みゆき)が机の下に目を落とすと、瑞葉(みずは)は床に手を付いて必死に何かを探す。

「いやいや、いないから」

「でも! お母さんの魂が!」

 瑞葉は何かを手の平に包み込む。

「削った魂、弁当に詰めないから」

「アタシ~……瑞葉のお母さんを~……」

 海彩(みどり)が自分の口を両手で覆った。

「だから削った魂弁当に入ってないから。食ってないから」

「おえええ~……」

「だから食ってないからっ。吐き出すな、失礼なっ」

「失礼なのは雪ちゃんだよ!」

 瑞葉は、美雪の前で仁王立ちになる。

「え?」

「ひとんちのお母さんをなんだと思ってるの!?」

「それはお前だろっ。自分の親をなんだと思ってんだっ」

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