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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
32/448

32 一年生。

「さて、学校きたついでにクラス分けでも見に行こっか」

 瑞葉(みずは)美雪(みゆき)海彩(みどり)を先導する。

「ついでじゃないだろ。メインの一つだよ」

「なるほど、雪ちゃんはクラス分けが好き、クラス分けに目がない、と。メモメモ……」

 瑞季は右手の人差指で海彩の背中に文字を書く。

「くすぐったいよ~、瑞葉あ~」

 笑いながらも体を捻って避けようとする海彩。

「いや、好きじゃなくても見るだろ、クラス分けは」

「そうなの!?」

「驚かない驚かない。おまえは何年学生やってきたんだ」

「え、えーと……」

 瑞葉は海彩の背中に指で数字を書いていく。

「小学生かっ。あと海彩をメモ帳代わりに使うな」

 海彩が声を出して笑っている。

「雪ちゃんひどい! 小学生でも暗算くらいできるよ!」

「……ん? 小学生未満だったか」

「おっと。あたしとしたことが、自分よりも全国の小学生をかばっちゃったよ」

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