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みみみみ  作者: 椥桁
日常
315/448

315 育児

「海彩、わたしの弁当少し食べるか?」

 ここでデレか! と小さな声で瑞葉(みずは)は驚いた。

「何か言った?」

 通学鞄の中から白色のランチバッグを取り出した美雪(みゆき)が瑞葉に顔を傾ける。

「ううん。甘やかしちゃダメだよ雪ちゃん!」

 平気で嘘をつく瑞葉。

「おまえが厳しすぎるんだよっ」

「強い子に育てるためには、谷から突き落とさなきゃなんだよ」

「獅子かよっ!」

 美雪は瑞葉にツッコミつつも、さりなげなく海彩(みどり)に自分の弁当を勧める。

「瑞葉からもらうからいいや~」

 それを海彩はそっと押し返した。

「おおう、まさかの、あたしか」

 名指しされた瑞葉が呆気にとられる。

「自業自得でしょ」

「……海彩ちゃんは強い子に育ったね。あたしは嬉しいよ」

「いや、育てたのは親御さんっ」

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