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みみみみ  作者: 椥桁
日常
312/448

312 弁明

「待って待って、こんなこと話すために待ってもらったわけじゃないから!」

 瑞葉(みずは)は大袈裟にぶんぶんと手を振った。

「どんだけ待たせる気だよ」

「おばあちゃんになっちゃうよ~」

 美雪(みゆき)海彩(みどり)が野次を入れる。

「てか、みんな待つ気ないよね!?」

「まあ、うん」

 美雪は素っ気なく答えた。

「このひとでなし!」

「むしろ何を待てばいいんだよっ?」

「あたしの弁明だよ!」

「そんなのする必要あるか?」

「あるよ!!」

「それじゃあ、まあ……どうぞ」

「あたしが海彩ちゃん起こしたときに“朝ごはん食べた?”って訊いたら、こくりこくりと首を縦に振ったから、そのまま制服着せて連れてきちゃっただけだよ」

「弁明する気ないだろっ!? それ食べてないしっ! 起きてすらないっ!」

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