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みみみみ  作者: 椥桁
日常
310/448

310 二日目の朝

「おっはよー!」

 瑞葉(みずは)が教室のドアをあけ、元気に挨拶する。

 するとざわめいていた教室が急激に、しんと静かになった。みんな瑞葉に注目している。

「まだ顔も名前もわかんないのに、そんなことすれば浮くに決まってるだろ……」

 その後ろから教室の中を覗いた美雪(みゆき)は、瑞葉を慰めるわけでもなく、そっと背中を押した。

「はやく座ろ~……。疲れたよ~……」

 海彩(みどり)も瑞葉の両肩にもたれ掛かるように手を乗せて、教室の中へ進むように促す。

 三人が敷居を跨ぐと、多種多様な反応が返ってきた。

 おはよう、とにこやかに微笑んでくれる人。笑い声を上げて手を振ってくれる人。静かに奇異の目を向けるだけの人。

 よかったな。ノリの良い人達が多くて。そんないたずらっぽい顔をして、美雪は瑞葉を見た。

「絶対わたしたち、変な人に見られてるよ……」

 瑞葉が美雪の腕にしがみ付く。

「お前がいうなっ」

「あはは~っ」

 笑いながら海彩は覆い被さるように瑞葉に抱き着いた。

「これこそだよっ!」

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