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みみみみ  作者: 椥桁
日常
306/448

306 力不足

「はあー……、これから毎日この坂を登るのかー……」

 校門をくぐった瑞葉(みずは)ががっくりとうなだれる。

「まあ、ちょっと傾斜がきついよな」

 美雪(みゆき)は頷いた。

「車、使いたいね~」

 海彩(みどり)が今さっき歩いてきた道を見返しながら言う。

「あー……、それお嬢様っぽーい……」

「だって、お嬢様だもん~」

 疲れているのか、適当に会話をする二人。

「……そうだ雪ちゃん! これからは手を繋いであたしを引っ張ってよ!」

「やだよ、疲れる」

 はっと顔をきらめかせた瑞葉が伸ばした腕を、美雪は反射的に振り払った。 

「冷たい……」

「じゃ~、アタシが瑞葉を引くよ~」

 払われた手を瑞葉が一人でさすっていると、海彩がそれを握った。

「えー、海彩ちゃんはいいや。あたしが引っ張ることになりそうだし」

「あまえの方が酷いだろっ!」

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