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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
30/448

30 雪ふって葉彩る

「待ち合わせ時間をずらしてたなら、海彩(みどり)が急いで来る必要もなかったよな? それを見越してわたしが飲み物を買ってくる必要もなかったよな?」

「まって! 全部正論だけどまって! あたしの意見もきいて!」

 瑞葉(みずは)美雪(みゆき)に両手を合わせる。

「なに?」

「えっとね。それはね。はやくみんなに会いたかったから」

 もじもじしながら瑞葉は言った。それがどうせ演技だとわかっていても、それでも美雪は急転換な瑞葉に照れと嬉しさを隠すことが出来ず、下を向きながらぶっきらぼうに小さく呟く。

「ああ、もう。……許すよ」

「ほんと!?」

 まさか聞かれると思っていなかった美雪の顔は赤く染まり、照れ隠しの照れ隠しなのか、その口から出てくる声は不自然に大きくなった。

「うそ! また今度何か奢れ!」

「ぜんぜんおっけーっすよ」

「あのね~、アタシも雪ちゃんと瑞葉に会えるのず~っと待ってたよ~?」

「ああもう! なんなんだおまえらは!」

「ふっ。この照れ屋さんめ」

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