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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
29/448

29 結局殴られませんでした。

「まあ、大体予想できてるけど」

 美雪(みゆき)はもう慣れっこだという感じに呆れていた。瑞葉(みずは)がそれを汲み取って先に言う。

「うん。待ち合わせ時間はかなり早めにしたし、入学式の時間も嘘」

「えええっ!」

 海彩(みどり)は今更驚いていた。

「春休み前、任せとけって言ってたよな」

 美雪が詰め寄る。

「それは本当」

「嘘じゃん」

「ぐふっ」

「瑞葉いたそ~」

 海彩が、お腹を押さえる瑞葉を見て言った。もちろん美雪が手を出したわけではなく、瑞葉の演技だ。ただ、海彩が瑞葉に合わせて言ったのか、それとも本当に演技に騙されたのかは定かでない。

「待って。まだ殴ってないから」

「え、結局殴られるの?」

「そのための練習じゃなかったの?」

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