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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
25/448

25 恋は何度でも溢れ出るもの

 海彩(みどり)の胸に顔を埋めて抱きついていた瑞葉(みずは)はハッと頭を上げる。その口はあんぐりと開いていた。

「………………」

 瑞葉はまるで油の切れたブリキの人形のようにギ、ギ、ギ、とゆっくり首を回して美雪(みゆき)の方を向く。

「ごめんね雪ちゃん! 落とすつもりはなかったの! でも精一杯探すから許して! 地面を舐めてでも探すから!」

「いいよ、そこまでしなくても。ゆき……ジュースなんて元から存在しないし」

「いいの? 雪ちゃん優しい! 好きになりそう!」

 抱きつこうとする瑞葉を、美雪は頭を押さえて止める。

「な、ら、な、く、て、い、い、か、ら」

「今なら雪ちゃんすきすきジュース出るかも!」

「永久機関~?」

 海彩が美雪を指差した。

「ホントだ! 雪ちゃん永久機関説!」

「いやいや、どう考えてもあっちだから。いろいろと」

 美雪は自分に向けられている海彩の指を、瑞葉の方へと誘導した。

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