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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
23/448

23 お熱

「いやいや、これアクエリだから。それにこんなに手汗出ないし」

 美雪(みゆき)が中身の入った五百ミリリットルのペットボトルを瑞葉(みずは)の目の前で揺らす。

「え~、でも、なんか白く濁ってるよ~?」

 海彩(みどり)がペットボトルを指差した。

「それは体に良い成分です。そもそもわたし手汗かかないから」

「もう、そこまで言うなら飲んであげるよ。雪ちゃんの、て、あ、せ」

「なんだおまえらは、わたしを汗っかきキャラにでもしたいのか?」

 美雪からペットボトルを受け取り、キャップを開けて一気に半分ほど飲む瑞葉。

「雪ちゃん! これアクエリだよ!」

「最初にそう言ったはずですけど!?」

 海彩がケラケラと笑いだす。

「えー、あたし言ったのに。“運動はアクエリ、病気はポカリ”って」

「……合ってるよな?」

「あたし病気だよ?」

「どこがだ」

「恋の病!」

「ふざけんな」

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