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192 忘れたい過去
「真面目な話はもういいな……?」
「うんっ」
呆れた顔をする美雪に、瑞葉は元気よく頷く。
「お話なんだったの~?」
頭を斜めにする海彩。
「忘れた!!」
「なんで自信満々なんだよ」
「そりゃあもう、忘れた自信があるからだよ!」
「自信満々に言うなっ!」
「……ごめんなさい。……忘れた自信があるからです」
「極端すぎるだろっ!」
「ところで、あたしは何を忘れたんだっけ?」
「さっきまでの自信はっ?」
「あ、思い出した!」
「あ?」
「おしっこだ!!」
「一生忘れとけっ!!」