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191 大事な話
「あたし、まじめな話をしたかったんだけど!?」
瑞葉が机をバンと叩いた。
「じゃあ続けなさいな」
「じゃましないでね!?」
「しないよ……」
美雪は口を噤む。
「……」
「…………」
「………………」
無言の二人を、海彩も無言で見守る。
「…………」
「………………」
「…………ふっ…………ふふっ」
しかし沈黙がおかしく思えてきてしまった海彩は、声が漏れないよう両手で顔を覆った。
「……………………」
「…………話はっ!?」
「あはははは~っ!」