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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
188/448

188 おトイレ

「おしっこしても肩濡れなかった」

 瑞葉(みずは)が不思議そうに言う。

「え、うん……」

 困惑した表情を見せる美雪(みゆき)

「肩から出てこなかった」

「まあ、でしょうね」

「人体の不思議!?」

「いや当たり前だろ」

「知らなかった」

「何年生きてきたんだ……? てか何回もトイレ行ってるだろ? 今までどうしてたんだ?」

「待って! 頭が追いつかない! 質問はひとつに絞って! あたし頭悪いから」

「じゃあ今までトイレはどうしてたんだ?」

「十五年だよ!」

「違う質問に答えんなっ。わざわざ一つに絞った意味は!?」

「だってほら、あたし高性能だから」

「既に記憶域がいかれてますがそれは」

「雪ちゃんのえっち!!」

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