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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
18/448

18 乗っかる

「ほら、これ。足しにならないかもだけど」

 美雪(みゆき)は鞄から三百ミリリットルサイズのペットボトルを取り出し、蓋を開けて海彩(みどり)に渡す。

「お、こんがり肉!? 上手に焼けたね、雪ちゃん!」

「違います。どこからどう見てもスポーツドリンクです。ひとりで森と丘にでも行ってて下さい」

「はあ~……元気ドリンコおいしいよー、元気出たよー、雪ちゃん」

「いやそれはアクエリ、ってか三百で足りた? 五百の方が良かった?」

 三百ミリリットルを一気に飲み干した海彩を見て、美雪は自分の鞄の中を探る。

「たりたよー。ありがとね、雪ちゃん」

「はい! あたしもこんがり肉食べたいです!」

「いや、誰も食べてないから」

「じゃあ、あったら食べる?」

「うーん……時と場合とテンションと空腹具合による」

「はーい! 食べたいでーす!」

「ようしっ、それじゃあ森と丘に向けてダッシュだー!」

 突然駈け出した瑞葉(みずは)。それに釣られて海彩も走りだそうとするけれど、足がもつれてバランスを崩し転びそうになってしまった。

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