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177 衛生問題
「あたしのでうどんのつゆ作るのかと思った」
「汚いですやめてください」
間を開けることなく、瑞葉に美雪がツッコミを入れた。
「大丈夫! あたしに汚いトコなんてないよ!」
「あるわっ! そのセリフ使うタイミングもちがうわっ」
「色うすいからバレちゃうかな~?」
海彩が両手の指を合わせながら首を傾げる。
「ずっと我慢してたから、濃い色のやつ出るよ!」
「それなら大丈夫かも~」
「匂いで気付くわっ!」
「心配しなくてもいいよ、雪ちゃん。雪ちゃんには一番最初に食べさせてあげるから」
「そんな心配してないしいらない」
「恥ずかしいからか?」
「汚いからだよ!」
「好き嫌いしちゃだめだよ! 雪ちゃん!」
「ダメだよ~。雪ちゃん」
「好き嫌い以前の問題っ」