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162 減圧下
「お店の中なんだから、もう少し静かに」
「はい……」
美雪が瑞葉を叱る。
「あと誰も、海彩をくすぐれ、なんて頼んでないから」
「はい……」
「ふひ~……ふひ~……」
二人の横で、机に突っ伏している海彩。
「じゃあ、なにか言うことは?」
美雪が瑞葉に謝罪を促す。
「パンツ見せてくださいっ!」
「ちげえ!」
「ぶふうっ……ふふっ……」
突っ伏したまま吹き出す海彩。
「おもしろいね。海彩ちゃん」
瑞葉が海彩の脇腹を指でつつく。その度に海彩の体がびくんびくんと震えた。
「きゃふっ……ひっ……いひひっ」
「やめてあげろっ」