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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
162/448

162 減圧下

「お店の中なんだから、もう少し静かに」

「はい……」

 美雪(みゆき)瑞葉(みずは)を叱る。

「あと誰も、海彩をくすぐれ、なんて頼んでないから」

「はい……」

「ふひ~……ふひ~……」

 二人の横で、机に突っ伏している海彩(みどり)

「じゃあ、なにか言うことは?」

 美雪が瑞葉に謝罪を促す。

「パンツ見せてくださいっ!」

「ちげえ!」

「ぶふうっ……ふふっ……」

 突っ伏したまま吹き出す海彩。

「おもしろいね。海彩ちゃん」

 瑞葉が海彩の脇腹を指でつつく。その度に海彩の体がびくんびくんと震えた。

「きゃふっ……ひっ……いひひっ」

「やめてあげろっ」

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