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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
159/448

159 現実

「雪ちゃんの初恋、まだでよかったね~」

「ねー」

 安堵する海彩(みどり)瑞葉(みずは)

「そんな安心することか?」

「するよ~」

「……はっ!」

 瑞葉が何かに気付く。海彩もその何かを察する。

「雪ちゃんの初恋がまだってことは~……」

「これからイタズラされちゃうのかな? あたしたち……」

「し、ま、せ、ん、っ!」

 全力で否定する美雪(みゆき)

「なんで?」

「むしろなんでそんなわたしに好かれる自信あるんだよ」

「……スタイル?」

「ねえよ!」

「即答!? ひどいっ!」

「あははは~っ」

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