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153 通知
「同窓会の話は?」
「雪ちゃん、同窓会行きたいの?」
「したいの~?」
瑞葉と海彩が、美雪を覗きこむ。
「いや、行きたくもしたくもないけど」
「じゃあなんでその話振ったの!?」
「おまえが言い出したんだろっ」
「そうだった」
「しっかりして下さい」
「……しっかりする。同窓会の幹事ができるくらいしっかりする!」
「同窓会は開く必要ないけどな」
「同窓会って何すればいいの?」
「わたしに訊かれても……、同窓会行ったことないからわからん」
「あっ……ごめんね、雪ちゃん……。話題変えよっか」
「ハブられてたわけじゃねーよ!」
「ぶふっ」
海彩が吹き出した。