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152 巡り巡って
「ほら、よく同窓会とかで吐いた話するじゃん?」
瑞葉が人差し指を下に向ける。
「一度も同窓会行ってないけどな」
「雪ちゃん! そこは、土葬かいっ、ってツッコんでよ!」
「え、なんで」
美雪の困る表情を見て、海彩が「あはは」と笑った。
「ヒント出してあげたじゃん!」
瑞葉は人差し指を何度も下に向ける。
「わかりにくっ。てかここ屋内だし、土じゃないしっ」
「土に変える?」
「いいよ……、迷惑だよ……」
「じゃあこの床を土だと思ってもう一回ね」
「えー……」
「ほら、よく同窓会とかで吐いた話するじゃん?」
「土葬かっ! いや、このツッコミ何だよっ!?」
「違うよ? これ土じゃなくて床だよ?」
「知ってるよっ!」