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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
146/448

146 おばあちゃん

「むしろ、海彩(みどり)ちゃんとはたったの九年しか一緒にいないからね」

「おばあちゃんかっ」

 美雪(みゆき)がツッコミを入れる。

「戦争中は食べ物が少なくてねえ……」

「いや、おばあちゃんじゃないから」

「なにそれ!? まぎらわしい!」

「わかるだろっ、自分がおばあちゃんじゃないことくらいっ」

「ボケてたらわかんないよ?」

「その時点でおばあちゃんっ」

「わーん! あたし、おばあちゃんなんだー!」

 瑞葉(みずは)が涙を隠すように両手で顔を覆う。もちろん泣いてはいない。

「違うだろ、瑞葉はまだボケてないだろ」

「わーん! あたしのボケが雪ちゃんにちゃんと伝わってなかったー!」

「そのボケじゃないし、そのボケにはちゃんとツッコんでるし」

「ツッコミが足りない! もっと、ツッコミで振った手が相手の胸に当たっちゃって、キャッ、ゴメンッ。イイヨイイヨ、カッコドキドキ。みたいなやり取りがしたい!」

「しません」

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