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140 お口口口をオ□□□
「おくちくちくちをおくちゅくちゅくちゅ」
「……もう病院行くか?」
瑞葉を哀れむような目で見る美雪。
「口腔外科?」
「あ~、瑞葉、おくちからうどん生えてるもんね~」
「えっ、うそっ!?」
海彩の衝撃的な言葉に、瑞葉は自分の前歯を触って確かめる。
「どお~?」
「…………かっちかちのうどんが生えてる」
「それは歯です」
冷静にツッコミを入れる美雪。
「あはははは~っ」
海彩がおなかを両手で押さえて笑った。
「ム。あたしはハデス」
瑞葉は五本の指をぴんと伸ばした右手の平を海彩に向ける。それを見て海彩は更に笑う。
「いや違うから」
「あたしは瑞葉です!」