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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
14/448

14 ボツ案(してない)

「はあー、あたしも(ゆき)ちゃんに付いて行けばよかったなー」

 所在なさげに神社の鳥居に凭れ掛かる瑞葉(みずは)は独りごちた。

「……えっとー、コンビニまで三分でしょ、買い物で二分でー、また戻ってくるのに三分、の合計八分。雪ちゃんは合計八分、と」

 指折り数える瑞葉の右手で、親指と人差し指と中指が畳まれた。

「……着替えたりで二分、ここまで来るのに五分だからー、海彩(みどり)ちゃんは合計七分、と」

 今度は左手の親指と人差し指が畳まれた。二つの手を見比べる瑞葉。

「じゃららららららららんっ……。海彩ちゃんの勝ちー! はやーい! わーい!」

 自らの左手を高らかに声を上げるも束の間。

「はあ、むなしい……」

 左手を下ろした。

「はいっ。ショートコントやります!」

 今度は右手を勢いよくぴしっと上げる。

「『えー、では、ショートコント』

 『って、なんでやねん!』

 『いやいやいやいや、まだ何も言ってませんから! いくらなんでも短すぎでしょ!』

  …………はあ、はずかしい……」

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