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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
139/448

139 三口

「おくちくちくち~?」

 海彩(みどり)がにこにこした顔で尋ねる。

「いや、わけわからんわ」

 美雪(みゆき)は困った顔を返した。

「おお! それは凄いねっ、海彩ちゃん!」

 昂ぶる瑞葉(みずは)

「えっへへ~」

「いや、わけわからんだろっ」

 海彩は素直に喜び、美雪はまだ話が見えていないようだった。

「お口口口って漢字で書くと凄いよ?」

「あっ……、おまえが言うとなんとなくわかった気がする……」

「わかっちゃった? 雪ちゃんのえっち!」

「わたしは何も言ってねーよ! おまえにそっくりそのまま返すわっ」

「お口口口~」

「海彩も! そんな純粋な笑顔で変なこと言わないでっ」

「お□□□!」

「おまえのは完全にアウト!!」

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