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139 三口
「おくちくちくち~?」
海彩がにこにこした顔で尋ねる。
「いや、わけわからんわ」
美雪は困った顔を返した。
「おお! それは凄いねっ、海彩ちゃん!」
昂ぶる瑞葉。
「えっへへ~」
「いや、わけわからんだろっ」
海彩は素直に喜び、美雪はまだ話が見えていないようだった。
「お口口口って漢字で書くと凄いよ?」
「あっ……、おまえが言うとなんとなくわかった気がする……」
「わかっちゃった? 雪ちゃんのえっち!」
「わたしは何も言ってねーよ! おまえにそっくりそのまま返すわっ」
「お口口口~」
「海彩も! そんな純粋な笑顔で変なこと言わないでっ」
「お□□□!」
「おまえのは完全にアウト!!」