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138 お□
「おくちってなんかエロいね!」
「えっ……どの辺が?」
「お口って漢字で書くとなんかエロいね?」
「だから、どの辺がっ」
「伏せ字っぽいところ~?」
「そう! さすが海彩ちゃん、わかってるう!」
「え、海彩わかるの……?」
「ううん~」
「どっちだよ」
「こう……キュッ、キュッ、キュッ、キュッ、って感じで……」
瑞葉が指でテーブルをなぞる。
「それ書き順違うから。くちじゃなくて四角だから」
「えー、雪ちゃんこまかーい」
「細かくないです。基礎中の基礎です」
「漢字なんて将来なんの役にも立たないよ」
「立つから! 超肝心だから!」
「あはは~」