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134 わかってた
「バカバカバカバカバガバガバガバガパカパカパカパカ~~~~」
海彩が口をひたすらパクパクさせる。
「海彩ちゃんが話に付いて来られなくて拗ねっちゃった! どうしよう!?」
「え、海彩のこれ、拗ねてる反応なのか?」
それを大袈裟に心配する瑞葉と、ツッコミを入れる美雪。
「ぶ~ぶ~」
「あ、それなら拗ねてるっぽい」
「大丈夫だよ海彩ちゃん! すぐにわかるようになるからね、あたしと一緒にがんばろうね」
「そっち側に誘導すんなよっ」
「ほら、雪ちゃんもこっち側に来なよ」
「行かない。絶っ対に行かない」
「そっち側よりもこっち側のが楽しいよ?」
「自分で言っといてなんだけどややこしいっ。海彩大丈夫? 分かる?」
「ん~、わかるけどそっち側はあまり好きじゃないかも~」
「えっ……じゃあ海彩ちゃん、もしかしてあたしのことも……」
「瑞葉は大好き~!」
「えへへー!」