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129 開拓
「違うよ? これ雪ちゃんのお口にあたしの舌を入れてるトコロ」
瑞葉が親指と人差指で作った輪っかに、もう片方の人差指を出し入れさせる。
「何が違うんだよ! そのまんまだろ!」
「わ~~、わ~~~~」
美雪は頬を真っ赤に染め、海彩は重ねた両手を口元に当てる。
「じゃあ、雪ちゃんのお口に舌をねじ込んでるトコロ」
瑞葉は指で作った輪っかをぎゅっと閉じると、そこにもう片方の手の指を捩じ込ませた。
「やめろっ」
瑞葉は更に、捩じ込ませている指を激しく動かし始める。
「ズドドド!」
「ドリルかっ!」
「ぶふっ……ふふふっ」
美雪のツッコミに吹き出す海彩。
「……ドリルで海彩ちゃんのツボが開いちゃったけど?」
「開いちゃったな」
「ズドドド!」
「あはははは~っ」