127/448
127 紙一重
「雪ちゃんは大人っぽい遊びの方が好きなのかと思って」
「だから、大人違いな、それ。もっと大人しい遊びにして下さい」
「音をたてずに足を舐めればいいの~?」
「そういう意味じゃないから」
「ごめん~。足じゃなくて、靴派だったね~?」
「もっと意味が違うわっ」
「足でも靴でもないってことは……」瑞葉がゴクリと唾を飲む。「床?」
「地面かも~?」
「そんなとこ舐めようとしてたら全力で止めるからな。いや、足の時点で止めるけども」
「じゃあどこを舐めればいいの!?」
「どこも舐めなくていいよ」
「そうなの?」
「そうだよ」
「いいの? 雪ちゃんSじゃないの? 満足できる?」
「Sじゃないです」
「……ドS?」
「レベルアップすんなっ」