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「可愛がられたいならもっと大人しくしてなさい」
美雪が瑞葉と海彩に言う。
「ほらっ、やっぱり雪ちゃんは大人っぽい方が好きなんだ!?」
「大人違いな、それ」
「アタシはおとなしいよ~」
「まあ確かに、海彩は普段大人しいけど」
「やった~! 雪ちゃんに可愛がってもらえる~。何してもらおう~?」
「靴を舐めさせてもうのはどう?」
瑞葉がこっそり耳打ちする。
「そうする~! 雪ちゃん、アタシの靴舐めて~」
「……そういうとこな」
美雪が溜息を漏らす。
「ん? 待って海彩ちゃん! それあたしが教えたのとちょっと違う!」
「あれ~?」
「おまえの入れ知恵かよっ」
「それだと趣向が変わってきちゃう!」
「趣向ってなんだよ! てか靴舐めんわ!」