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天才は今日は疲れたようです。

―――とある都市の夜。


学生時代の先輩と、激アツラブラブデートを終えて、「滝鮫継葉」は家に戻ってきた。



継葉は、もうその日は疲れていて、掲示板や深夜アニメを見る気力も、ほぼ無くなっていた。



『うぅ・・・。女性に気を使うのって、結構疲れるものですねぇ・・・。』



継葉は、今までモニターの中の女性ぐらいしか相手したことがなかったため、なかなか女性との付き合い方が分からないらしい。



『明日から仕事か・・・。まぁ、今日はゆっくり寝るとするか。』



かれは区役所勤務という重大な仕事を任されているため、遅刻は厳禁だ。


だが、不運にもそんな彼の家にインターホンが鳴り響いた。


継葉の家にはテレビ電話が設置されているため、誰かは一目瞭然だ。


継葉は、だるそうに画面を見た。



『やっほー!可愛ぃぃ可愛ぃぃお姉たんが遊びにk(ガチャッ』


継葉は速攻でwww画面を閉じた。


すると今度は、人物はドアを叩き始めた。


『ちょwおまww可愛ぃぃぉねーさんが来てドア開けないってどゆこと!?さっさと開けてお継葉たん★お願い♥』


『・・・分かったから辞めてくれ。ドアが壊れる・・・。』


『はいはーい★ありがとー♥』



継葉は、重いドアを力無く開けた。


やはり、そこには姉の姿があった。


『んあー・・・。継葉たん・・・可愛いぉねーさんはさっきのドア叩きでぉねむなのです・・・ふぁぁ・・・。』


『そっちから来られて寝られても困るんだが・・・。』


『悪いけどベッド貸して・・・。おかーさんには連絡したから・・・。』


『姉弟とはいえ夜分遅くに家に入ってきて男のベッドを使う姉さんの気が知れないんだが。彼氏でもさっさと作ってくれ。つか泊まりに来ただけかよ。』


『ぃぃじゃん・・・。もう・・・。継葉たんは相変わらずうるさいなぁ・・・。』


『分かった分かった。いいから上がれ。俺も寝るから。』


『は~い・・・おやしゅみ♥』


『はいはい、おやすみおやすみ。』


zzz・・・・・・・・・・・・・・・・・


第7話 終



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