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社長は本格的に会議を始めたようです(前編)

―――瀬橋コーポレーション・会議室


会議室の中には、議題になっている物とは、真逆の空気が漂っていた。


そんな中、瀬橋が口を開く。


『え、え~と・・・。じゃあ、「萌えポテチの新味開発」について、会議を始めます・・・。』


―――5分後


その後、誰も口を開かない状態が続いたところで、瀬橋が口を開いた。



『あ・・・。すいません。何をするかを言っていませんでした・・・。意見などございましたらどうぞ・・・。』


部下は、「あぁ、そーかそーか。」というような表情で、姿勢を正した。


1人の部下が手を挙げた。



『あ・・・。じゃあ、丸岡さん。』



『社長、今は萌えポテチには2つの味が出ているんですよね?』



『そうですね。「瀬戸内海産海苔使用 のり塩」と、「チリ産岩塩使用 うす塩」の2つが出ていますが・・・。』



『その2つは、いずれも定番ですよね?』



『そうですね、他メーカーでも、のり塩とうす塩は出ていますし・・・。』



『では、他メーカーに被らないような、こんな味はどうでしょう?』


そう言って、丸岡はPCの画面を見せた。



『・・・Hoo!良いじゃないですか!!!』


彼のPCの画面には、「萌えポテチ 魚沼産白米使用 米味」と、『広告』が、作られていた。



瀬橋は、自分が何を言わずとも、彼が広告を作ってくれていたことと、「米」という、彼の斬新な発想に、心を打たれたのである。



第5話 終

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