社長のご友人のお姉さんは毒舌を振るったようです(後編)
『あははは・・・何事にも準備が必要だよ?学生さんだからしかたない・・・とか、そういう訳にはいかないんだよ…?今、私を殺せると思ったなら、それは間違いだよ、絶対にね☆』
彼女の手に握られていた「何か」が、ナイフの直撃を受けとめていた。
『・・・「クボタン」・・・。』
『おぉ~、よく知ってるねぇ!正解ですっ☆』
『ボールペンを使った武術の道具…だっけか。』
『まぁ、それに近いかな。正しくは「ボールペンをいざという時に持っていない場合に使う物」と言ったほうが良いけどね~。』
『なるほど。それであんた・・・。俺と殺り合って勝てると思うか?』
『学生に負ける気は更々無いよw』
『なるほど。なら話は早い。・・・ラァッ!!!』
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/ (●) (●) \ 殺す殺す殺す殺す殺すっ!!!!!!!!
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(_| r / (_)=|三三ラ
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>__ノ;:::......
『あれ?おっかしーなー。私は「戦わずして勝つ」がモットーなんだけど…ね!!』
カキィッ!
・・・「学生」は、ナイフを取り落とした。
『・・・あのさ、そろそろ警察が来ると思うよ?』
『・・・通報したのか。』
『だって~幼稚園のころからぁ~親にぃ~悪い人がいたらぁ~大人の人に言うようにぃ~、言われてきたんですけどぉ~?なんか文句ある?』
『・・・チッ』
ファーンファンファン!
『そこのキミ!何をしているんだ!?』
『・・・俺の負けか。』
冬香は、彼に向ってこう言った。
『釈放されても、調子に乗っちゃ駄目ですよ~?』
そう言うと、冬香はパトカーの方へ駈け出して行った。
第4話 終