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社長のご友人のお姉さんは毒舌を振るったようです(前編)

『萌ぇ萌ぇ萌ぇ萌ぇ☆萌えポテチ~』



自作の歌を歌いながら、真射冬香は自宅のマンションへの帰路をたどっている。


元々は「萌えポテチ」を買うために家を出たつもりだったのだが、洋服やスイーツ(笑)等を買っていたせいで遅くなってしまった。

家を出たのが5時ほどだったため、周囲は静けさに満ちている。


そんなとき、冬香は周囲に隠れている人影に気付く。


『おやおやおや?そんな所に隠れて何してるのかな~?キミ、まだ学生だよね~?』


隠れていた「学生」は、殺気を感じたのか、一歩後ろに引き下がった。


『ん~?怖いの?まぁ、本当に怖いのなら通り魔の真似なんてしない・・・よね?』


・・・なおも「学生」は動かない。


『あ、分かった☆きっと人を殺してテレビに出て、親から、「憐みの眼差し」という名のキミにとっては愛情と変換できる「蔑み」を受け取りたくて通りがかった人を殺そうとした精神異常者なんだね^^あはははははははははっ☆』



『・・・・・。』



これが真射冬香の特技、「毒舌」。

単刀直入に言えばただそれだけなのだが、「特定の状態」の相手に使うことで、「毒舌」という物は、相手を絶望へと追い込むことができるのである。


冬香の狙い通り、相手はその場に倒れ込んだ。




そして数分後、「学生」はゆっくりと立ち上がった。


『うわぁぁぁぁぁぁ!俺の生きてきた価値は何だったんだ!俺の生きる意味は何だったんだ!嫌だ!!!嫌だ!!!みんな・・・みんな殺してやる!!!』


「学生」は、手に持っていたナイフを振りかざし、冬香の腹部に突き刺そうとした。

だが、その瞬間・・・・・。



―――ガキィッ


鈍い音が、周囲に響き渡った。


第3話 終







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