記者会見での真実とアイコの失墜
キョーヘー様が開いた記者会見は、世間の注目を集めた。数多くのメディアが詰めかける中、キョーヘー様は、静かに壇上に立った。私は、彼の指示で、会場の隅で見守っていた。
キョーヘー様は、まず、母親であるアイコさんを家から追い出した事実を認めた。
「私の母、アイコが、先日、この家を出て行ったのは事実です」
ざわめく記者たち。しかし、キョーヘー様は、動じることなく続けた。
「それは、彼女が、私の最も大切な財産に、私の許可なく手をつけていたからです」
彼は、あの秘密の金庫の存在、そして、それが私ユリネの将来のために用意されていたことを、包み隠さず話した。
「あの財産は、私が、妻ユリネの将来のために、合法的に貯蓄していたものです。母アイコは、その一部を、不正に自分の口座に振り込んでいました」
彼は、証拠となる書類を、記者たちに見せた。それは、アイコさんが行っていた裏切りの、動かぬ証拠だった。
「私は、妻ユリネを愛しています。そして、彼女は、この二年間、母アイコによる、陰湿なイジメに耐え続けてきました」
キョーヘー様は、私の苦しみを、初めて公の場で語ってくれた。彼の言葉に、私は涙が止まらなかった。
「私は、妻を守るため、そして、裏切りを許さないという私の信念のために、母アイコを家から出すという、苦渋の決断をしました」
彼の誠実な言葉は、記者たちの心に響いたようだ。質問をする記者たちの口調も、次第にアイコさんを擁護するものではなくなっていく。
「アイコ様が、貴方の財産を狙っていたということでしょうか」
キョーヘー様は、きっぱりと答えた。
「その通りです。彼女は、私の財産だけでなく、私の妻ユリネに対する、私と妻の信頼関係も、奪おうとしました。彼女の言動は、全て、自分を正当化するための嘘です」
記者会見は、大成功に終わった。キョーヘー様の誠実さと、動かぬ証拠によって、世間は、アイコさんの主張が嘘であることを理解した。
アイコさんがリークした情報は、一転して、彼女自身の悪行を暴く結果となったのだ。
その日のうちに、アイコさんは、世間から激しい非難を浴びる対象となった。彼女が築き上げてきた、名家の夫人という地位は、一瞬にして崩れ去った。
私は、キョーヘー様と二人で、その夜のニュースを見た。アイコさんが、記者会見の映像を見て、憤慨している様子が、目に浮かぶようだった。
「やったわね、キョーヘー様。あなたの勝ちです」
私は、彼の手にそっと触れた。
「僕たちの勝ちだ、ユリネ。君の努力が、報われたんだ」
彼は、優しく私を抱きしめる。私とキョーヘー様の愛は、この試練によって、確かなものとなった。




