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短い詩6

1、一瞬


きみの涙が弾けて

涙の粒が浮き上がる瞬間

虹彩に真っ蒼な空を映して

誰よりも若き生を感じる一瞬



2、心壊


剥がれた心皮

砕けた心片

壊れた心塊

消えた心無

それらは二度と戻らない



3、きみの微笑み


だんだんと空が明るくなってくる

黒から青 オレンジからピンク そして白へ

登ってきた太陽は燦然とし 早朝の朝焼けが美しい

その代わり 澄んだ空気は痛いほど冷たい

きみはじっと 朝が来るのを見つめていたけど

ふっと俺を見つめ 微笑んでくれた

なんだそれが嬉しくて 俺も微笑み返した



4、雲


ちょうど見上げた青空に

イイ感じのでっかい雲

綿菓子みたいな形 その上にちっさい雲がいる

ゆっくりと流れていく

あの雲 そのまま流れて行ってほしいなぁ

どこへ行くかは知らないけど



5、鱗真珠


皓々(こうこう)たる満月に夜の大海

静かな水面に揺らぐ 銀月の欠片

深き水底に溶けゆく光

人魚姫 焦がれる想いを胸に

波を切り 銀の飛沫をあげる

その美しき肢体 淡く映し出

されども 最も美しいのは

月の涙が波紋に煌めく

人魚姫の鱗真珠である

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