短い詩2
1、帰り道
雨上がり 太陽が雲を割り
日差しが伸びて 町を照らす
ちょっと眩しい
河川敷の道 傘を閉じて
いきなり走り出した友
慌てて追いかければ
急に立ち止まって
からかうように笑う
見上げれば 友の向こうに
空にかかる きれいな虹
あまりも映えるから
スマホで記念撮影
二人で笑った帰り道
2、桜
儚き 散り桜
風に舞い 地を転がり
川面に着いて広がり
花筏となり 浮かんで流れて
水底に沈みゆく
儚き 散り桜
雨に打たれ 桜流し
陽が当たり 枯れ果てて
道の片すみ 茶色い花痕よ
風に撒かれて飛んでいく
春の残滓 桜名残り
跡形もなく消え 初夏が訪れる
桜には若葉が満ちる
3、走り続けろ
行け行け行け その先に
走れ走れ走れ 立ち止まるな
進め進め進め その果てに
目標と夢に突き進む 自分かっこいい
でもでもでも 休んでね
止まって止まって止まって 一休憩
逃げ逃げ逃げ でも諦めるな
自分を信じて 走り続けろ
4、星
人は死ぬと星になると聞いた
あの夜空の星々は 人の魂だろうか
あなたもそこにいますか?
私を見守ってくれていますか?
私も死んだら あなたの隣で輝きたい
5、雪照る
雪が降った 寒かった
雲が晴れて 日が当たる
小さな宝石を散りばめたように
一面の白雪がキラキラと
雪照る 解ける前の光景