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千紫万紅〜終末世界に咲く華乙女〜  作者: 東雲大雅
第一章 曼珠沙華

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第17話 「おっしゃる通りの結果です・・・」

 4人が宮殿松の間に入ると、正面には出発前と変わらぬ姿でベゴニアが待っていた。

 出発前と変わっている点は、ベゴニアが座る椅子と対面するように4つの椅子が用意されていたことだ。4人はそれぞれ椅子の前に一列に並ぶと、ベゴニアに対し深々とお辞儀をする。


 ひまわりとビオラは松の間に入る前にそれぞれヒガンバナと桜から離れ、自力で歩けるようになっていたが、完全には回復できていないためか、立っているのがやっとの状態であった。


「まずはお疲れ様と言っておくわ。・・・・・・様子を見るにだいぶ手間取ったようね。まぁ座って頂戴」


「「「「失礼します・・・」」」」


 4人が頭を上げたタイミングでベゴニアが声をかけ、それに応答するように4人は声を合わせ、それぞれの椅子に着席した。


「それじゃあ今回の成果について聞こうと思ってたけれど・・・少し前に来客があってね。その子達の相手をしてて疲れちゃったのよ」


 ベゴニアが頬杖をつき、ため息を漏らす。目線も少し下がり気味でその表情からも疲れが見てとれる。


「その来客ってもしかして・・・」


「そう、蘭と菊の2人よ。貴方達もここに戻ってくる時に花々を見たんでしょう? 気持ち悪い大群がいたから追い払ってやったって話してたけど、そこからどっちの方がより綺麗に華を咲かせられたかで言い争いを始めちゃってね。・・・・・・宥めるのに苦労したわ・・・」


「・・・心中お察しします・・・・・・」


 ビオラが恐る恐る問いかけると、ベゴニアが思い出したくもないと言った表情で首を左右に振る。

 その様子を安易に想像できたひまわりが、必死にかける言葉を探し、何とか口を開きベゴニアを労った。



「だから何があったかは、ある程度あの子達から聞いたから分かるし、それに貴方達の疲れ具合を見てどういう闘いをしてきたかも理解できたわ」


 そう言うとベゴニアは緋色の右目と琥珀色の左目のオッドアイで4人の顔をじっと見つめる。

 

「そうねぇ、ひまわりがまずクロカタゾウムシに挑んで拳が効かず完敗。次に・・・桜が斬りかかるも刃が通らず反撃を受ける。・・・それを見たビオラが怒って銃を乱射するも弾を弾かれて撃沈。最後に、ヒガンバナが千紫万紅を使って倒した。・・・・・・ってとこかしら?」


「えっ、ベゴニア様見てたんですか?」


「おっしゃる通りの結果です・・・」


 まるで状況を完全に見てたかのような解説に目を開き驚きを隠せないひまわりと、目を閉じ静かに頷きながらベゴニアの発言を肯定する桜であった。

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