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王女と竜人族

自分が作ったオリキャラを世に出したくて本気で書いた小説です。

異世界でありながら、現代の日本風の街並みがある王国に住まう少女の物語です。

シリアスな展開が多く、時々のギャグ、様々な伏線を描けるよう書きますので読んでくれると幸いです。

よろしくお願い致します。

 バレール火山。その麓に村がある。

 村には竜人族が住んでいる。竜人族はみな見た目が人間と変わらず、尻尾が生えていて、角とかは個人差があるようだ。

 背中の翼は自在に隠したりできるようで、飛ぶのに必要な時出したりする。

 ただ、ドラゴンではない。ドラゴンが変身した人間でもなく、亜人と呼ばれる種族だ。

 その村の近くにある高台に真田がいた。


「竜人族の村かぁ。流石に一筋縄にはいかないようだな。さてと」


 真田は指を鳴らす。すると、トカゲ型の巨大な魔物が出現する。

 魔物は村を襲い始める。村人たちと戦う光景を真田は高笑いして見ている。

 村人たちは必死に魔物を倒そうと戦う。たが、被害は尋常じゃない。逃げ惑う村人もおれば、戦う村人も、泣きじゃくる子供、逃げ隠れる村人もいる。

 真田は村の中を歩き、村長の所へ赴く。


「よぉ。村長」


「何しに来たんじゃ」


 村長は竜人族の中で長寿である老人。ざっと300年は生きている。

 元々、竜人族は長寿で200年ぐらいが平均とされる。


「イヤだなぁ。そう警戒するなよ」


「お主があの魔物を出現させたのか?」


「まぁーな」


「ぐぬぬぬ。何が目的じゃ!?」


「カオスルビーがこの村にあるはずだよな。そいつを寄越してもらおうか」


 村長は目を丸くする。しかし、村長には真田が悪人だと分かる。

 だからこそ、カオスルビーを渡してないと心から思う。


「お主が悪人である事は見たら分かる。じゃからカオスルビーを渡す訳にはいかんのぅ」


「だろうな。だったらこの村は無くなってもいいんだよなぁ!!!」


 真田は高笑いする。これは外道だ。もはや、狂っているしか言い様がない。

 一方、リリカとリカはバレール火山の登山口へとやって来ていた。


「ほへぇ。たけぇーし、あちぃな」


「だな。この火山の麓に村があり、そこの村長がカオスルビーの場所を知っているらしいぞ」


 2人は、ここに来る途中の町でカオスルビーについて聞き込みしていた。

 とある町人が、言っていて火山の麓にあるバレール村の村長が知っているらしい。

 それを頼りにここまで来たのだ。

 2人はバレール村へと到着する。だが、村は見事に半壊していた。


「これは一体......」


「どうなっているだ!? リカ!」


 2人の所に村長が現れる。


「これはこれは王女様」


「一体、何があったのだ!?」


 村長はリリカとリカに真田が魔物を出現させ、村を襲わせたのと、カオスルビーの場所を聞きに来た事を全て話した。村に起こった事全てを......。

 真田が何故、カオスルビーを狙っているかは村長でも分からない。

 この村には真田はもういない。だが魔物だけがまだいて、困っているようだ。

 村の近くにある火山。そこに巨大なトカゲ魔物がいるみたい。

 村人たちが戦い、その洞窟へ誘い込み、火口へ落とした。だが、奴はマグマの中でも生きていた。流石にこれは困り者。

 リリカとリカは火口までやって来た。覗くと、魔物がマグマの中にいる。


「どうしようか? リカ」


「マグマの中にいると手は出せそうにないなぁ。うーむ」


 リカは考える。マグマの中にいては攻撃できそうにない。

 このままにするのも気が引ける。


「やっぱり、キスしかないかぁ」


「何でだよ!!?」


 リカはツッコミを入れた瞬間、足元の地面が崩れて、火口の中へ落ちる。


「のわぁぁぁぁ!!!」


「リカぁぁぁ!?」


 魔物が落ちるリカに気付き襲いかかる。リカは泣きながら、坂を勢いよく登り逃げる。

 魔物もリカを追いかけて登る。


(リカ、すげぇな)


 感心するリリカであった。

 リカはリリカの元へ戻る。その後を魔物がやって来ている。


「マグマから出ていれば、こっちのもんだ」


 リリカは坂を滑り落ちて、魔物に向かう。滑り落ちながら、左拳に炎を纏い構える。


「爆拳!」


 炎を纏った左拳で魔物を殴る。魔物は飛ばされ、向かいの坂に叩きつけられる。

 リリカは跳んで、魔物にまた近づく。


「これで終わりだ! 爆脚!」


 リリカは右足に炎を纏って、魔物に飛び蹴りする。その後、リカの元へ後ろ回転して戻る。

 魔物は気絶して消えていった。


「流石だな。リリカは」


「リカも戦おうよ」


「いや、私は戦えないから」


 リカはキスされる事で、黄金の剣を出現させたり、黄金の空間を作り出す事はできる。だが、その他の魔法は使えない。

 つまり、キスされなければ魔法が使えないのだ。

 天使と人間のハーフであり、天使の血が流れてありながら魔法が使えない堕天使となるだろうか?

 2人は村へと戻る。村長が出迎え、感謝の記しに2人を盛大に祝った。

 たくさんの料理に美味しそうに食べる。それが夜まで続いた。なので村に泊まる事に。

 村は火山の近くにあるため、温泉地として有名である。なので至るところに温泉宿があるのだ。

 温泉に浸かる2人。


「相変わらず、リカはつるぺただな」


「お前もだろうが!」


「えっ? そう?」


「たくぅ。お前なぁ」


「ごめんって」


 そんなこんなで温泉から上がり、浴衣着て寝るのであった。

 次の日。朝日が昇る。

 村長の家に2人は呼ばれたため、そこにいた。


「この度は誠にありがとうございました」


 頭を下げる村長。数人いた村人も頭を下げる。

 感謝はしている。あの魔物を倒してくれた。村人たちでは敵わなかった魔物を。


「いやぁー、当たり前だよ」


 リリカは照れる。ものすごくにやけていてヘラヘラしている。

 調子乗ってそうだな。


「私たちはカオスルビーを探しておるのだが、お前たちは知っておるか? 母上の命でそれをくれないか?」


「主らもか......。あれは儂らにとって大切な宝。陛下の命令なら仕方ないですね」


 1人の竜人族の男が小さな宝箱を持ってくる。その箱を開け、中には赤く光る長方形で角が丸くまっている宝石、カオスルビーがあった。


「これがカオスルビーか!」


「めちゃくちゃ赤いよ!」


 リリカはカオスルビーを手にする。

 真っ赤に輝く秘宝。それがカオスルビーだ。


「王女様。それは決して悪の者に渡してはなりません。聖域の扉を開くための鍵でございます。儂らが大切にしてきた秘宝なのです」


「うぬ。安心しろ。奴に渡さないために私らがここに来たのだ。村長、ありがと。これはしばらく我々が預かる」


「お願いします。王女様」


 リリカとリカは村を後にする。村人たちと別れ、王都へ帰るのである。

 カオスルビーを手に入れた2人。残るは1つ。ピースサファイアだ。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

次回もよろしくお願い致します。

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