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王女としりとりゲーム

自分が作ったオリキャラを世に出したくて本気で書いた小説です。

異世界でありながら、現代の日本風の街並みがある王国に住まう少女の物語です。

シリアスな展開が多く、時々のギャグ、様々な伏線を描けるよう書きますので読んでくれると幸いです。

よろしくお願い致します。

「んじゃ、王道のりんご!」


 リカの手元にりんごが出現して、リカはおっとって言って驚く。

 リカはりんごを恐る恐る食べる。するととても美味しく完食するのであった。


「ゴリラ」


 ゴリラ型の魔物が現れる。ゴリラ型の魔物はリリカに襲いかかる。


「ラッパ!」


 リリカの手にラッパが出現して、リリカはラッパを吹く。

 ラッパから衝撃波が出て、ゴリラ型の魔物は吹き飛ばされる。


「のわぁぁぁ!!!」


 リカも吹き飛ばされる。リカは後ろにある本棚にぶつかり、たくさんの本の下敷きになる。

 リカは本をどかして立ち上がる。


「では、パンツ......と」


 リカは何かに気付く。そして、スカートの上から下半身を触る。


「なっ!?」


 リカのパンツが消えているのであった。

 このゲームのルールに、服装が消えると言う事がある。なんと破廉恥な事だろうか。

 リカは顔を赤らめる。羞恥心で溢れてリリカに気付かれないようにする。

 リリカとナミエールには何もない様子。何故、自分だけこんな目に合うのだろうかと思うリカであった。

 

「リカ? どうした?」


「何もない!」


「そっか。次は私だね! 積み木!」


 巨大な積み木が複数、ナミエールに降り注ぐ。

 ナミエールは軽く避け、全て外れる。


「わたくしにそんなのは通用しませんよ。気圧」


 気圧が変化する。通常より高めになる。

 リリカは少しくらつく。


「リリカ、大丈夫か?」


「大丈夫だよ。剣」


 リリカの手に剣が出現する。リリカは剣を手に取り、炎を剣に纏わせる。そして、ナミエールに近づき、剣を振るう。

 ナミエールは後ろに下がって避ける。


「大した事ないようですね。マスターの娘と聞いておりましたが、この程度とは......。牛乳」


 リカの手元に牛乳が出現する。リカは飲んでみたが不味すぎて吐く。


「鶯」


 ナミエールの周りに、鶯が数匹現れる。鶯はナミエールをつつく。

 しかし、ナミエールにはあまり効いてない。


「スカート」


 リカのスカートが消える。リカは下半身が丸出しになる。


「なっ......なっ......何でじゃぁぁぁぁぁ!!!?」


 リカは顔を赤めて、下半身を両手で隠す。

 リカはリリカに近づき、リリカにドロップキックする。


「痛いよ! リカ」


「何故、私だけ辱しめを受けるのだ!」


「それは知らないよ! そういう仕様じゃない?」


「ふざけるな!」


 リリカは私に言われてもと言わんばかりに、右手で頭を掻く。


「次はリリカ様の番ですよ」


「ごめん。ごめん。リカがうるさくてね」


「何だと!」


「リカ黙って。毒」


 ナミエールは体に異変を感じる。そう、毒が回ってきているのだ。

 ナミエールは両膝を地につける。少し苦しいそうだ。


「どうしたのかな? ナミエール?」


「くっ......。毒でわたくしは死にませんよ......」


「苦しみながら言うセリフじゃないよねぇ」


 リリカはにやけている。


「わ.....わたくしの番ですわね......。空気」


「無茶しない方が良いよぉ。さて、ゲームを終わらせるか! キス」


 リリカはリカに近づく。そして、リカに抱きつく。


「ちょ!? リリカ!? これは一体!?」


 リリカは逃げようとするリカを捕まえて放さない。リカの顔を抑えて、リリカはリカとキスする。


「......!!?」


 突然の事にリカは理解できてない。

 リカの右手に黄金に輝く剣が出現する。


「あれは......?」


 ナミエールは黄金に輝く剣を見て呟く。

 剣は黄金の輝きを増して、空間が3人を包む。その空間は、黄金の世界で見渡す限り、黄金でできている。草もたくさんの剣も、全てが黄金。


(ここは......?)


 ナミエールは周りを見る。黄金の世界で、リリカとリカ、自分以外は誰もいない。あるのは大量に地面に刺さる形が様々な剣。

 リリカはキスを終えて、ナミエールの方を向く。

 リカの瞳は水色から緋色へと変わっていた。


「たくぅ。急に何するのだ! リリカ。びっくりしたではないか!」


「ごめん。ごめん」


 リリカは舌を少し出して、てへぺろと言って可愛くする。


「さて、ナミエールよ」


 リカはナミエールに近づく。無論、リカのスカートやパンツは元に戻っている。

 ナミエールの毒も消えてる。

 ナミエールは立ち上がり、構える。


「私と戦う準備はできているな? 先程のゲームはここでは意味がない!」


「なるほど。ここにわたくしを引き込むために、ゲームに参加したのですね」


「まぁー、そういう事だな。リリカには私も騙された感じだが、これでお前をぶっ飛ばせるな」


 リカはナミエールに一瞬で近づく。ナミエールは防ごうと魔方陣を展開する。

 リカは右手の黄金に輝く剣をナミエールに振るう。剣は魔方陣を斬り裂く。

 ナミエールは仰け反りそうになるが耐え抜く。しかし、リカの後ろから、炎を右手に纏ったリリカが飛び上がってきて殴られる。地面を転がるがすぐさま、体勢を立て直す。


(このわたくしがやられるなんて......)


 天使一族であるナミエール。鬼才軍師と呼ばれた者が、こんなんで負けるとなると名が廃る。

 ましては相手は自分より下等な種族。天使一族が下等な種族に負けるはずがない。あり得ないのだ。


「ねぇ。ナミエール。いつから天使一族は人間の上位となっているの? 確かにこの王国は天使一族によって作られた。だがな、君ら天使一族はとある人間によって敗北している。何故だが分かるかな?」


 リリカはにやけている。

 どちらが上に立っているだろうか。

 天使一族が人間を下等に見ている。それがかつてのサインサルト王国。

 王家や貴族はみな天使一族の者。人間は平民と扱われ、奴隷や嫌われ者として差別されてきた。

 だが、それらは変わり、人間も貴族へとなれる時代になった。それが今の王国。

 その礎となった人間族の1人である男が王国を変え、リリーを女王へ君臨させたのだ。


「君らは甘く見ていたのだよ。人間を......。どうだ? ナミエール。今の気分は?」


「くっ.......」


 何も言い返せない。そう、ナミエールも1度は敗北している。あの男にーーー。

 ナミエールがマスターと呼んでいる男、リリカとリカの父親にして、王国の危機を救った者。伊南川弘樹に敗北しているのだ。


「わたくしはこれでも天使一族。その誇りはあります。だから」


 ナミエールは翼を広げ、足元に魔方陣を展開する。そして、複数の炎玉を出現させ放つ。

 炎玉はリリカに直撃する。しかし、効いてなく、ましてはリリカは全ての炎玉を食べる。

 まさかの事にナミエールは驚きを隠せない。普通の人なら炎を食べるなんてない。

 これはもしかしたら、ドラゴンの力をもつ者なのかもしれん。


「お前はまた敗北するんだよ!」


 リリカはナミエールに近づき、左拳に炎を纏って殴る。ナミエールを飛ばして壁にぶつけさせた。

 ナミエールは壁を背にして座った状態で、ゆっくり両手を上げ、降参のポーズをとる。


「参りました。ここでは、わたくしの力が存分に発揮できません。ですから、わたくしの負けです」


 黄金の空間が消えて、リリカとリカ、ナミエールはアパレル大図書館に戻った。

 黄金の剣もリカの右手から消えている。瞳も緋色から水色へ戻っていた。


「いやぁー、リリカ様に敗北するとは情けないですねぇ。マスターに会わせる顔がありません」


「どうせ、パパから命令されてたんでしょ? 試練を与えてくれとか」


「はい。マスターから奴が復活をしようとする時、カオスルビーが必要になるだろうと。リリカ様たちに試練を与え、カオスルビーを手に入れる者に相応しいかどうか見定めろと命令を受けておりました」


「やっぱりな。パパらしいや」


「リリカ!」


 リカがリリカに責め寄る。どうやら、怒っているようだ。

 おそらく、キスした事についてだろう。リカにとって恥ずかしい事であるし、戦いの場でキスしないのが当たり前。


「お前な! キスする奴がどこにおる!?」


「いや、だってさ。リカの力を出すにはキスしないと......」


「だからといってするか!!! 恥ずかしくて死にたいぐらいだわ!」


「ごめんって......」


 ナミエールが1冊の本を操り、リリカとリカの前に差し出す。

 どうやら、その本にカオスルビーの場所が書かれてあるよう。

 リリカとリカは本を読んで、カオスルビーがある場所を発見する。本を閉じてナミエールに返す。


「ナミエール、ありがとう!」


「リリカ様、殿下。お気をつけてください。おそらく、敵は先回りして、何かしらの仕掛けをしているはずです」


「うぬ。大丈夫だ。リリカと私ならどんな仕掛けだろうと突破してやる!」


 リリカとリカはナミエールに手を振って、アパレル大図書館を後にする。

 目指すは図書館より北の大地にあるバレール火山。そこにカオスルビーがあるらしい。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

次回もよろしくお願い致します。

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