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愛してました、たぶん  作者: たろ
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シャノンは考える

シェリル夫人とノエル様の優しさに触れてわたしはみんなに守られていると実感した。


邸を出てからの3ヶ月間はいろんな人の優しさに触れて幸せな時間を過ごしている。


先生やノエル様、ロイズ。ロニーやリーサ、シェリル夫人やトーマス様、診療所のスタッフのみんな、患者さん達。


みんながいたからわたしはラウルのこともロスワート侯爵様のことも深く考えずに済んだ。

半分考えることから逃げていただけなんだけど。


シェリル夫人とトーマス様にお会いしてから、つい考えてしまう。


先生曰くまだ離縁はされていないらしい。


離縁するにあたって慰謝料など話し合いも必要らしい。

当たり前よね。


離縁状さえ渡して平民になって生きていけばいいと思っていたけど、離縁って結構大変みたい。


それに実家の侯爵様にも除籍をしてもらって、きちんと縁を切らないといけない。


両家の商会の運営については離縁することが決まっている、わたしではどうすることも出来ないのでとりあえず考えるのはやめておこうと思う。


ラウルともう一度会わないといけない。


前回は声を聞いただけで顔はよく見ていなかった。


次は彼の顔を見て、きちんと離縁を申し込む……予定。




◇ ◇ ◇



スティーブ・ロスワート侯爵様に会いに行くことにした。


これは先生からの薦めである。


「君は縁を切ったつもりでも彼はまだ父親だ。離縁するにしても侯爵家と絶縁するにしても一度は話しに行かないといけないんだよ」


確かにそうだと思った。


「シャノン、君にとって父親には辛い思い出しかないかもしれない。しかし今逃げていてはいけない。一人で生きていくなら立ち向かいなさい」


わたしは先生にお願いをしてスティーブ・ロスワート侯爵様に会う日にちを調整してもらうことにした。


わたしは少し成長したのだろうか?


たぶん除籍は向こうから喜んでしてくれると思うの。

わたしなど要らないだろうから…


スティーブ・ロスワート侯爵様に会ったらまた固まって何も言えなくなるのだろうか……


負けたくない‼︎


長らくお待たせしました。


よろしくお願いします。

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