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35支援職はエルフの里を救う3

「さあ、人の平和を踏み躙っておいて、自分達だけぬくぬくと生きていけると思うなよ」


啖呵をきった俺に向かって下卑た笑いが起こる。


「こいつ馬鹿じゃないのか?」


「マジ馬鹿だぜ! たったの2人でこの人数相手に?」


「しかも、可愛いエルフの女まで連れて来ているぜ!」


「こいつを生かしておいて、目の前でヤろうぜ!」


まあ、こいつらに情けをかける必要はないだろう。人ではないのだし。


「お前、気は確かか? 今なら俺の配下にしてやってもいい。その女を差し出すなら考えてやってもいいぜ」


そう言って1人の男が前に進みでる。


他の賊より装備が豪華だ。


雰囲気や態度からしてこいつが魔族四天王でリーダーか?


こいつはしばらく生かしておくか、色々聞き出さんとな。


「符よ!」


俺は錬金の符と風魔法の符を使った。


広いダンジョンの広間の上空に錬金の魔法でナイフくらいのサイズの刃物を出現させる、そして風の攻撃魔法で賊たちの上から激しく逆巻く風とナイフが襲う。


それが魔族四天王のいる左半分側の賊を襲う。


当然わんさかいる賊達の身体をミキサーのように引き裂き、粉砕しながら、血と肉片に変えてえて行く。


「へぇ?」


「ちょ!」


「ぬぽ!」


「ぱぎゃ」


俺が右側の奴らを同様の処そうとすると。


「え?」


「は?」


「へ?」


その場にいる誰もが素っ頓狂な声をあげる。


何なんだ?


意味がわからん。


こんな狭いところに集まってくれたら、俺の符術で簡単に殲滅できるだろ?


こいつら頭悪いのか?


「ちょ、レ、レオ様?」


「うん? なんだクロエ?」


クロエが驚いた顔で俺を見ている。


ここは喜ぶところじゃないか?


クロエは続けて俺に質問して来た。


「レオ様……あの、今、何をしたのですなのね?」


「何って、上級の符術で小さいナイフを練成して、風の攻撃魔法で、簡単なミキサーを作ったんだ。人間なんて簡単に粉砕できる。常識だと思うが?」


「いや、そんな非常識なレベルの魔法ないのね!」


「え? でもちょっと試しにやってみたら、出来たぞ?」


「「「「「そ、そんな訳あるかあああああ!!!!」」」」」


何故か賊達に突っ込まれる。


だが困ったことに右側にいた奴らがリーダーの後ろの方に隠れる。


困ったな。


できれば一瞬で片付けたかったのに。


仕方がない。


俺は剣を抜いた。


「符術、身体強化、敏捷強化、筋肉強化、外皮硬度強化!」


次々と符術を展開する。闘気強化のスキルは既に発動済だ。


「ひ、ひぃ!」


誰かが意味もなく悲鳴をあげる。


本能的なものだろう。


リーダーはあまりの事に固まっていたが、ようやく我に帰り。


「お、お前ら、何してる! 早くこいつを片付けろ! 殺すんだ!」


「そ、そんな事言ったってぇ!」


ザン


弱音を吐いた男がに殺される。


「さっさとこいつを殺せ、こっちはまだ50人はいるんだ。接近すればさっきの技は使えん!」


「「「「「お、おぉぉぉぉぉ!」」」」


リーダーの声に答えたものの声が小さい。


自信がないのだろう。


そして。


「し、死ねぇぽぽ?」


「ふ、ぽけぇ!」


「へぇぽぽ!」


「きゃぽぽ!」


俺が剣を振るうたびに数人が切り刻まれる。


一撃に見える俺の剣は実際にはキャベツの千切りの要領で切り刻んでいるから、奴らはバラバラだ。


腕が吹き飛び、胴を真っ二つにし、頭を粉砕し、一瞬で四肢を失う者。それはいい方で大半が一瞬で爆散する。俺の剣戟が数千回に及んで切り刻んでいるからだ。


時間にして5分。


リーダー以外の賊は全て肉片と血のしみへと変わっていた。


「へ? な? ええ? 何でぇ?」


リーダーはさっきまで100人はいた仲間が自分1人だけを残して全滅した事を知ると。


「ひ、ひぃぃぃぃ!!」


腰を抜かしたのかへたり込む。


俺は情報を聞き出すためにこいつを生かしておいた。


だから、聞いた。


「さあ、答えろ。すぐ答えたらすぐに殺さないでやる。嘘を言わなかっらすぐに殺さないでやる。質問以外の有力な情報を答えたらすぐに殺さないでやる!」


「……!!」


リーダーは首を縦に振った。音速の壁を越えることができるんじゃないかと思える位高速だ。


話あいが通じたようだ。


「まずお前が魔族四天王か?」


「ち、違いますでさ、俺ごときが四天王だなんて、恐れ多いでさ」


「じゃ、お前らの背後関係は? 首謀者は誰だ?」


「俺らは四天王のジョシュア様と人間の貴族、アストレイ伯爵の命令に従ってるんでさ」


何! アストレイ伯爵 !


名門貴族だが、王家への謀反の可能性があるという噂が絶えない。


元々、アストレイ伯爵の国の王はアストレイ家だったのだ。300年前からの因縁。


他国人の俺でさえ知っている。


「捉えたエルフたちはどこにいる?」


「こ、この奥の部屋におりますでさ。全員無事でさ」


里の惨状を見るとこいつの無事の基準は甚だ怪しいが。


「お前達は一体何者だ? 人間とも、魔族とも思えん」


「そ、それは俺にもわかりやせん。ただ、俺達は魔族の四天王ジョシュア様に創られた存在でさ。魔族と人間の良いところを取って作られた存在でさ」


「お前達はどうやって作られたんだ?」


「俺達下っ端にはそんなことは教えられてなくて、生まれた時は、もう半魔族だったんでさ」


まあ、筋は通っているな。


では。


「ありがとう。助かったよ。必要な情報が全部わかった」


「へ、へへ、満足して頂けましたか? それじゃ俺はこの辺で失礼、ほげぇ!!」


俺はリーダーの頭を掴んで持ち上げていた。


目線をリーダーに合わせる。


「言った筈だ。人の平和を踏み躙っておいて、自分だけぬくぬくと生きていけると思うなよとな」


「……あぐ……へぐ……ぱおー!!」


リーダーは俺がきつく頭を掴んでいるから変な奇声を発する。


「自分がこれまでやって来た事をよく考えろ。考えたら俺がお前を生かして返す訳がないだろう?」


「……!!!!」


リーダーが俺を非難めいた目で見る。


うん?


俺の言った事に不満があるのか?


「俺は答えたらすぐに殺さないとは言ったが殺さないとは一度も言っていない」


リーダーの顔色がどんどん悪くなり、俺の指が頭にあり得ない量が食い込んで、頭蓋骨が軋む。


そして。


グシャン


リーダーの頭は粉砕された。

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