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あくまで、送迎

「私の家はこっから結構近いの。

そうね、、徒歩35分くらいじゃないかしら...?」


「それ、遠いって言うんですよ...」


「いいから、はい、私のこと抱えてよ!!」


「ん!」と両手を伸ばし、

彼女は俺に甘えて来た。


ま、普段、塩対応だからな。


こーやって、初めて甘えられると、

流石に弱いな...。


「分かりました。運ぶだけですからね...」


「あくまで、送りとどけるだけです...」


俺は頑張って彼女を運んだ。

抱えるのは平気だが、徒歩35分て、

結構あるわけで...。


高級マンション。

404号室。


「じゃ、山野井さん。

家に着きました。

俺はこれで...」


そそくさと帰りたかった。

流石に女1人抱きかかえて歩き疲れた。

家に帰ってすぐにでも寝たい...


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