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パンツ見えとる
俺は彼女に近づき、上半身をかがめ、
独り言を呟いたつもりだった。
「こんなとこで寝てるってか??
知らねーぞ。男に襲われても...」
「パンツも見せてるし、胸チラもさせてるわけだからな...」
「ほっとこっかな...」
何しろ俺にだけ、冷たく当たるんだから、
誰に襲われよーと、俺が知ったこっちゃない
...
一瞬でも、悪い考えが浮かんだが。
彼女が男に襲われてる姿を頭の中で想像したら、なんだか哀れになった。
「山野井さーんー!起きてくださいー!」