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美人上司は酔っぱらうとだらしない

目は閉じて。

寝ているのかもしれなかった。


「にしても、だらしねぇな...」


なんで、俺が山野井さんだと分かったかと言えば。


綺麗な黒髪。ま、もっとも今はくしゃっとしてっけど。


天使の輪っかは健在で。


何より。


胸元にある黒子と。


あとはつけている口紅の色と。


耳もとのピアスに見覚えがあったのと。


更にはストライプ柄のスーツも見覚えがあって。


もっと言うと、左手首にはめた腕時計も彼女の物で。


てか、もう。


完全に今日の山野井さんの服装だしっ。

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