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俺に甘々とか、いつの日のことだろ...?
俺にだけ塩対応。
俺にだけ、叱る。
俺にだけ甘くない。
ちょっとしたミスも見つけて、
大袈裟に怒る女だった。
「すみません、、ここの、プログラミングミスったみたいで、正常に動かなくて...」
「んんんんもー、しっかりしてよね!!」
他の男性社員には優しいのに。
ちょっとのミスがあっても、笑顔で、
「次、気をつけようね!」って言うのに。
俺のことだけ特別に冷たかった。
だが。
そんな隙のない美人上司、山野井ユーコさんの弱みを。
俺はたった今、握ったと言っても過言ではない。
何故ならば。
電柱にだらしなく持たれかかっていた彼女は。
スーツはなんか、くたびれてよれよれになっており。
胸元は無防備に曝け出した状態であり。
いつもはちっとしか、谷間見えてないけど。
今、目の前にいる彼女はモロ見せていたから。
んでもって、極め付けは...。
真っ赤なレースの下着をスカートと太ももの隙間から覗かせていたから。
ま、でもな。
俺は所詮、もう会社に籍を置いてないわけだから、山野井さんの弱みを握ったところで
もう、どーでもいいことなんだがな。