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僕は唯平穏に暮らしたかっただけなのに。

作者: GoodSunGGgaming

事実に基づき、脚色を咥えてお送りする日常恋愛物でございます。

私は主人のペット、であるところの鳥である。


超耳いいし超はばたけるのに、超なにもできない。


主人をいつも監視していたが痛ましい人生を歩んでおられる

少しほんの少しでも手助けができればと思い。


鳥である小生は主人に青春を謳歌して頂きたいとつぶやきなのである。


ポチッー。




彼の名は廃同英中学1年生だ。

夏休み、30日間食べ物を口に含まずすごした結果

15kgの減量に成功した。


169cm 95kgから175cm 80kgへと変貌し、学校を賑やかすことになった。


同級生曰く、


「あいつは薬でもやったんちゃうかなぁ」


という事だった

げっそりとやせ細ったわけではない彼に対して放った言葉は嫉妬でしかなかった。


事実はこうだ



うっかり、友達との会話中に先輩の陰口を言ってしまった一言が原因である。

それが友達から先輩に伝わり呼び出しを食らうはめになってしまったのだ。


自業自得、字で読めば四文字で完結するこの業が俺の人生を変えてしまうのだ。


何が起きたかというと


喧嘩である。



木村先輩は軽い憂さ晴らしの気持ちでやったんだろうが当人にとっては大事である。


山羊君が告げ口したのだろうなと感づいてはいたが声には出せなかった。


子供じみた決闘のすえ、勝者は英だった。


英は勝ち誇る訳でもなく唯、空しい気持ちに包まれていたのだが


周囲はそう捉えるわけもなく、何故か木村先輩は何食わぬ顔で登校していくのだ。


解せぬ。


鳥は情報をパソコンをつけっぱなしで放置していく田所さんの家に天窓から忍び込み。


脚でマウスを動かしながら、嘴でキーを叩き、棒読みちゃんというツールに入力する。


「中学生同士による喧嘩が行われていた模様。木村、廃同」


匿名の通報を行うために黒電話を台座から落とし110と啄む。


ぽちっーとな。



ジリリンとなり機械的に読み上げられた文章は警察署内で話題となった。














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